究極の研究者と情報技術の役割

作家とか、音楽家とか、芸術家の創造力の源泉が、子供の頃の想い出だったりするように、究極の研究者の行動原理は、子供の頃の夢だったりするのだと思う。

アインシュタイン相対性理論は、子供の頃に持っていた疑問、「光の速さで走りながら、光を見たらどう見えるのだろうか」 を追求する事から生まれた。
http://www.amazon.co.jp/dp/4005000312

ケインズは4歳にして、「利子」に興味を持っていた。大人になって、「雇用・利子および貨幣の一般理論」を書いた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BA

1994年に「フェルマーの最終定理」を証明した数学者、ワイルズが8年間も、一つの問題に集中したのは、それが子供の頃の夢だったからである。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%9C%80%E7%B5%82%E5%AE%9A%E7%90%86
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%BA

ワイルズについては、本も出ているが、YouTube で、本人の口から聴く方が面白いと思う。
http://www.youtube.com/watch?v=qiGOxGEbaik
http://jein.jp/blog-einstein/196-blog-25.html
http://www.amazon.co.jp/dp/4102159711/

4色問題とか、ポアンカレ予想とか、長年の懸案が、どんどん解決されていく背景に、情報技術(コンピュータやインターネットの発達)があるのは間違いないと思う。

科学でも、芸術でも、作者本人の言葉に最も説得力がある。 それを残し、時間と空間を越えて接する事を可能としたのは、情報技術の最大の成果である。 ニュートンは、研究における「巨人の肩」の重要性を指摘したが、情報技術が、しっかりした肩を提供するのである。
http://naoya.dyndns.org/~naoya/mt/archives/001538.html