宗教は日本を救うか?

日本社会がうまく機能しなくなってきた理由の一つに、宗教を捨てたことがあるのではないだろうか?

「宗教」は苦しんでいる人を救うためにあった。現代の宗教は、既得権集団に落ちぶれている面が強いが、元々は、人間救済の実行部隊であった。

人々の苦しみの元は、オカネであったり、健康であったりするのであるが、宗教が担当していたのは、精神的な面、社会システムに起因する苦しさであったと思う。

「宗教」で重要なのは、価値観であり、そこから導き出されるルールである。あなたの苦しみは、人間が勝手に設定した不完全なルールに起因する。完全な「神のルール」に従いなさい、という訳である。

宗教における「祈り」とは、「神のルールが支配する社会が来ますように」、という事に他ならない。旧約聖書詩編などみると、延々とそれが綴られている。
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古来、最も優秀な人間は、僧侶や預言者となって、人間や社会について考察し、それを救い解放するルールを考えてきた。そして、その研究成果は、教典や、聖書として書き残された。

現在では、この役割は大学や各種教育機関に委ねられているのであるが、ここも既得権集団になってしまって、社会に目を向けず、人々の救済に熱心ではない。

日本が自信を失いつつあるのは、「何が正しいのかわからない」からである。ここは原点に立ち返り、「何が正しいのか?」、「何が公正か?」のルールを社会に確立する事、言い換えれば、「真の宗教を復活させる事」でしか、救われないのではないだろうか?