京都にマンガミュージアムがあって良かった

烏丸御池にマンガミュージアムが開設して5年になるそうですが、やっと行ってきました。何度も横は通ってはいたのですが。入館料が800円というのも高いですしね。
http://www.kyotomm.jp/

先日、某アメリカの会社が当社の工場監査にこられて、ついでに京都観光をしたいという事だったので寺社仏閣など調べたのですが、結局彼らは「マンガミュージアム」に行ったそうです。いかに日本のアニメが海外の人々に愛されているかって事ですね。

以前、イタリアのピサの安ホテルに宿泊したときに、テレビで日本の古いアニメをやっていて、もちろんイタリア語の吹き替えですが、大変懐かしい感じがしました。美術品を並べた一般的ミュージアムより、余程、面白いですね。実際に手に取って読むことが出来るのですから。

「対決!まんが王国!〜高知VS鳥取〜展」というのをやっていて、鳥取県のコーナーでふと手に取った作品が、谷口ジロー作「遥かな町へ」。 一気に読んでしまいました。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4091837158/

ゲーテは、「もし生涯に、ウェルテルが自分のために書かれたと感じるような時期がないなら、その人は不幸だ」と言ったそうですが、もし「遥かな町へ」が自分のために書かれたと感じる時期がないなら、その中年男は不幸だ、と言えるかも知れません。

この作品は、ヨーロッパで評価されて、フランスで映画化が進んでいるそうですが、一種の「死と再生」というテーマを扱っていて、キリスト教圏の人々にアピールするんじゃないかと思います。
http://d.hatena.ne.jp/kagakucafe/20110424/1303646906