社会の2相(2)

1990年代に社会主義の崩壊が見られたが、それでもって、資本主義の勝利という訳ではないだろう。社会の状況によって、それに適応する社会システムは変わってくる訳である。

システムトレードを調べていると判るが、どんな相場状況にも通用するオールマイティーなシステムをつくる事は極めて難しい。上昇トレンドと下降トレンド、順張りと逆張りボラティリティーの上昇と低下、それぞれに適したポジションが存在し、それらを適切なタイミングで切り替える所にトレーディングの難しさが存在する。一般にシステムトレードと呼ばれるものは、両者の僅かな「対称性の破れ」を利用したものが多い。

東大名誉教授で、元国立環境研究所長の石井吉徳先生は、2005ー2010が石油ピークであったと主張されている。経済成長と、エネルギーは密接に関連していて、現在の主要エネルギーである石油が減退すれば、必然的に経済も縮小する訳である。
http://www.mottainaisociety.org/infomation/oilpeak.html
http://education.ddo.jp/ishii/

資本主義というのは、投資へのリターンを期待するシステムであるから、経済の拡大を前提としている。広告でもって、人々の欲望を無限に刺激する事が求められる訳である。このシステムは、経済の縮小期には合わない。

中央銀行制度はどうであろうか? 連邦準備制度FRB)が出来たのは、1913年の暮れであるから、それほど昔の話ではない。因みに、某キリスト教新興宗教では、1914年に天の王国が誕生し、それ以降、地上に投げ落とされたサタンが様々な災難を引き起こしていると説いている。逆に見直されるべき概念としては、談合、配給制、助け合い、人格、透明性等が挙げられる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%A3%E9%82%A6%E6%BA%96%E5%82%99%E5%88%B6%E5%BA%A6
http://www.watchtower.org/j/bh/appendix_10.htm

一部の国や自治体が借金に苦しんでいるのならともかく、ほとんど全てが借金まみれというのでは、システムそのものを疑うべきであろう。政府紙幣が話題になっているが、通貨発行権が本来どこにあるべきか? という議論が必要である。 税金が金利を通じて、銀行家のポケットに流れ込むのを、国民が指をくわえて眺めているとは思えない。
http://www.nsjournal.jp/column/detail.php?id=135367&ct=1
http://www.ashisuto.co.jp/corporate/totten/column/1193745_629.html
http://blogs.yahoo.co.jp/firstson1969/49608639.html
http://sun.ap.teacup.com/souun/835.html