教育のオープンソース化

MITのOCWなど、無料の教材が増えてきているが、今後の教育のキーワードが「オープンソース」であることは間違いないと思う。

グーグルは、現在、世界で50万台を越えるサーバを運用しており、100億ページを越えるWEBサイトの検索を可能としているらしい。これらのサーバを Windows で運用すると、経済的にも、信頼性の点でも破綻するであろう。 オープンソースが為し得た偉業である。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20091015/338899/

一方、教育の世界を振り返るとどうか?  

例えば、私が高校生で、将来、経済物理の研究者を目指そうと考えたとする。進路指導の先生は、なるべく偏差値の高い大学を目指しなさい、と言うであろう。ところが、経済物理の研究を中心になって進めている研究者が、必ずしもそのような大学に居るとは限らないのである。

従来の大学は、卒業証書で箔を付けるためにあり、内容については蓋を開けてみなければ分からない、というのが普通であった。その結果、五月病になるとか、自殺する人まで存在する。 私の同級生も一人自殺した。私は、彼の下宿に遊びに行ったりしていたので、ショックであった。

卒業証書より、専門知識の修得を重視するのであれば、大学に拘る必要はないし、受験勉強も不要になるかも知れない。 しかし先生には拘る必要があるだろう。 音楽家が経歴に、「○○先生に師事」、とか書いているような感じである。

現在、YouTube等にビデオ教材が蓄積されつつあるので、そのうち表現力や信頼性が向上し、大学の授業よりも、YouTubeを見た方が有益だ、という事になるだろう。 YouTube が大学(の一部)に置き換わる訳である。

オープンソースプログラマが、顧客に合わせてフリーソフトを改造したり、組み合わせて提供するように、オープンソースの教育システムでは、先生は、生徒に合わせて、それらのフリー教材を組み合わせて提供する事になるだろう。 コーチングにおけるコーチの役割に似てくるのではないだろうか?
http://allabout.co.jp/
http://www.bestcoach.jp/index.html