2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

日本版FITの問題点(5)

以上、日本版FITが、単に買取価格だけでは判断できない問題を孕んでいる事を指摘した。「神は細部に宿る」のである。これらの問題に躓いて今後、倒産する発電事業者も出てくるものと思われる。倒産しないまでも計画の見直しが相次いでおり、何時までたっても…

日本版FITの問題点(4)

最初に指摘したように、本来、電力会社と発電事業者は、Win-Win の関係が成立するはずであり、お互い協力して速やかにドイツのような負荷曲線が実現されるよう制度設計を考えるべきである。それには現在のルールをどのように変えたら、自然エネルギーの普及…

日本版FITの問題点(3)

電力会社の本質電力会社というと、黒四ダムや、原子力発電所などの発電設備に目がいくが、事業の本質は「つなぐ」という事にある。数千万本におよぶ電柱、数百万kmにおよぶ電線、変圧器等々を営々と築き上げ、保守してきたのである。 そこには、用地交渉に…

日本版FITの問題点(2)

電力会社による発電事業者への各種いやがらせ設備認定を受け、電力会社に申請書類を提出する事により、確かに買い取り価格は確定される。しかしながら、「全量買取制度」と言いながら、実際の発電所出力については、後から様々な理由(電圧変動やバンク逆潮…

日本版FITの問題点(1)

先日、経済産業省から、再生可能エネルギー発電設備の導入状況が公表された。それによると、設備認定(建設計画)は約1300万kWと順調に伸びているが、運転開始したものは166万kWに留まっており、とてもバブルと言える状況ではない事がわかる。メガ…

中坊氏の最期の仕事

中坊公平氏が亡くなったとのニュースが流れている。 http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00245431.html http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0502X_V00C13A5CC1000/?dg=1中坊氏は剛腕弁護士として弱者救済のために様々な功績をあげ、日…